メリット、デメリットを踏まえての選択

プログラミング言語の中に、短所が1つもない万能な言語は今のところ存在しない。そんな言語があれば企業が使用するプログラミング言語は1つに統一されているだろう。それぞれのプログラミング言語にはメリット・デメリットがあるので、開発の目的に合わせて言語を使い分けているのだ。

例えばPythonという言語はGoogleなど大手海外企業で採用された実績もあり、話題の機械学習やビッグデータ関連にも強い。しかも、コードがシンプルで読みやすく、書きやすいと言うメリットまである。

一見するとメリットばかりに見えるが、もちろんPythonにもデメリットは存在する。デメリットの1つが日本では余り流行っていない言語である事だ。Pythonは海外では既にメジャーな言語の1つだが日本ではそうではないため、Pythonエンジニアの求人も多いとは言い難い。ただし、機械学習やビッグデータなど注目度の高い分野に強いので、国内でもPythonエンジニアの需要が増える可能性は高い。また、学習環境が少ないのもデメリットの1つだ。国内でのPython利用者がまだ少ないため、Javaなどのメジャーな言語に比べ日本語学習教材が少ない。そして、実行速度が遅いというデメリットもある。最近のPCはスペックも高いので実行速度が気になるケースは少ないが、処理速度を重視したい人にとってはデメリットとなるだろう。

Pythonを例に挙げたが、プログラミング言語にはメリット、デメリット両方あるのが当たり前で、それを踏まえてさらに自分との相性も考慮して学習する言語を選ぶのが大切だ。